バルジ大作戦②

こんにちはakioです。

 

前回の続きです。「バルジ大作戦」はとても面白かったのですが、残念だった部分もあります。前半は雪が舞う冬のアルデンヌの森という感じが出ていましたが、後半は急に砂漠の戦いになってしまいます。これは撮影場所がスペインだったかららしいのですが、寒さよりも暑さを感じる。前半と後半の余りにも違い過ぎる気候にはビックリです。後半の戦車戦は快晴なのに空軍は姿を見せません。

 

ティーガー2戦車の役をアメリカ製のM47、シャーマン戦車の役をM24と、かなり無理がありました。ティーガー2の実車を登場させるには博物館から借りてくるしかありませんから、これは仕方ありませんが、全然似せる気も無く十字マークと星のマークを付けただけでした。サイズ感だけはあんな感じなのでしょうか?あれだけ大量の戦車を出演させるだけでも大変だとは思います。スペイン陸軍が協力したらしいです。

旧ソ連の国策映画の「ヨーロッパ解放」はこの映画に対抗して作られたらしいです。なので登場する戦車の数は更に多いです。

又、最近の映画「フューリー」では本物のティーガー1を博物館から借りてきて実際に走らせて戦闘シーンが撮られています。やはり本物は迫力があります。

又、前に投稿した「戦略大作戦」や「プライベート•ライアン」にはT34改造ティーガーが登場しました。こちらは似せようと頑張っています。「プライベート•ライアン」ではCGでの戦車戦が撮影されたようですが迫力不足かでカットされたそうです。

バルジ大作戦」の話に戻りますが映画前半の霧で視界が悪い森の奥からキャタピラの音だけが響き渡り、それがどんどんと近づいてきて、ついに戦車の大群がすがたを現す一連のシーンが好きでした。

映画の最後だと思いますが2000台のティーガー戦車を投入したドイツ軍最後の掛けが失敗した的なナレーションが流れますが(日本語の訳がそうなっていただけかも)実際にはこの作戦に投入された全てのドイツ戦車は600輌程度。ティーガー2戦車に至っては100輌にも満たない程で可動車は更に少なかったでしょう。

 

ヘスラー大佐のモデルの1人である有名?なパイパー戦闘団には一個戦車連隊が配属される事になっていましたが本来なら2個あるはずの大隊は一個だけで、それを補うために重戦車大隊のティーガー2が配属されましたが定数の半分以下の20輌でした。しかも重戦車は電撃作戦には不向きだと持て余し気味でかなり後方を行軍していたそうです。敵を蹴散らしながら先頭を進んでいた映画とはだいぶ違います。それと、どこの部隊も似たり寄ったりで定数割れでした。

 

話が映画の話からそれてしまいましたが、ミリタリーも昔はハマっていましたので色々思い出してしまいます。

 

今回はこの辺で終わりたいと思います。まだまだバルジの話あるので次回も投稿します。

ありがとうございました。